Shunro_Yoshida


世界を変える以前に、
自分のライフスタイルを楽しみながら変えよう

ー本当、今しかないですよね。

世界を変える以前に自分を変えなくてはならないと思います。自分の中に平和を作らないといけないですね。そしてその次は家庭の平和ですね。それと平行して自分の暮らし方を変えて行くんですね。そのほうが楽しいはずです。
で、自分で暮らしをつくるしかないのですが、独りでは厳しいわけで、意識の高いコミュニティが必要になってくる。
トランジションの可能性は、一人では間に合わないし,インパクトが小さすぎる、世界、国レベルを動かすのは大き過ぎる、国や地方行政、企業がやるのを待っている のではなくく,動いてくれないのであれば、コミュニティーで自ら作って行く。コミュニティーなら実現可能でもしかしたら間に合うかもしれない。

ー被災地なんかでもこれから街をつくっていくわけですが、どうせならやはり既存のものに頼らない、本当に力のあるコミュニティであり、人も地域も喜び循環するシステムをつくっていってほしいです。

又お金投入して同じことやったら同じこと。自然エネルギーとか、自主的なコミュニティとか、その地域でモノも情報も回るやりかたでどんどん進めてほしいですね。

ーところで、阿蘇の俊郎さんの家のオフグリッドハウスは、ユニークですね

6ヶ月間はモンゴルのゲルに裸電球1個で暮らして、昨年12月からは古い壊される納屋をもらってきて
囲炉裏つくったり新しい材も加えて建て直しをしています。LEDの電球8個とパソコ ンの充電を直流と交流が使える電源を太陽光パネルと太陽熱温水器使ってエネルギーを100%自給しています。蓄電はゴルフカートのバッテリーを6個使用。そんなに多くないけど1.1kwとれま す。キッチンは外でロケットストーブで。
オフグリッドで自分たちでエネルギーをつくって暮らしていけるを体験できる場所にしたいんです。



ー規模的はどのぐらいの大きさなんですか?

敷地は640坪。そこにゲルとキッチン(建設中)と納屋があります。いずれは、本宅というかコミュニティスペースになる場所をつくりたいと思っています。
エネルギーは全部自給して、トイレはコンポストで雨水使って、、。
大工さんにお願いしているのですが、四分の一ぐらいは、自分らで柿渋塗ったり囲炉裏組んだり、籾殻断熱材をつくったり工夫して進めています。



ー籾殻断熱材は、やはりいいですか?

床全面に敷き詰めています。やっぱあったかいですよ。畳断熱効果が高く無垢の木もあったかいんでしょうね。壁はアメリカンクレイ(土壁)です。プエブロインディアンの住宅に使われているものです。まだ終わってないですけど、、、(笑)。
その紹介してくれた山納さん(注16)も、建築士ではないんですけど、スウェーデンとドイツで土壁について学んだみたいです。結局、向こうじゃ家を直すのは、お父さん担当らしいんですよね。それで自然に覚えるのが当たり前のようです。日本みたいに35年ローンを組んで5年しかもたない家をつくっているのはおかしいと、自分たちでつくれなきゃだめだってことで。何が一番大きいかっていったら壁じゃないかということで、栃木で土壁を始めたようです。栃木は麻の産地でもともとその茎を刻んで壁材にまぜる手法があったようです。安く地域のものを有効利用するのは大事ですね。
ストローベイルでも湿気対策等工夫すれば日本の風土に合うようにできるといっています。
阿蘇でも自分たちで家つくりたいという人がいっぱいいます。安曇野のシャロームヒュッテ(注17)で山納さんが去年アースバッグを参考にして家を建てて、今年は宮崎にワークショップで来ます。
今、土地が結構安いから山林を買ってしまえば、家建てるところだけ宅地にしてしまえば、そんなお金かからないんですよね。都会にいると高いけど田舎だったら何でも安いから家建てられればなんとかなるんですよね。
僕は、家を建てて好きな事やるには、葉山はちょっとハードル高すぎましたね。

Photo by Shunro Yoshida





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(注15):山納 敏之 MOTE代表取締役。プエブロインディアンがその住居の壁に多く使用している土壁の素材アメリカンクレイに注目し、その施行と普及に努めている。100%天然素材で保温性と通気性に富む。日本の住宅ローンで35年組んで日本の現在の建築の耐久性の25年しか持たない家を買わされていることの不幸に立ち向かう為に現在の職業を開拓する。

(注16):舎爐夢(シャロム)ヒュッテ。長野県安曇市にある日本のパーマカルチャーの草分け的存在のオーガニックカフェ&レストラン。自給自足のエコロジ-な農的田舎暮らしをモット-に自然食品店、フェアートレードのエコロジー雑貨の店を併設。シャロムコミュニティーとして 全てがが共生できる新たな共同体を目指す。