今年ほど、海 の存在を改めて意識した年はない。
3月、東日本大震災による津波、
幼少の頃から毎年毎夏泳いでいた海岸ごと、跡形もなく丸ごとなくなってしまった。
漁師の人たちや子供達の生活そのものがごそっと夢のように消えたのだ。
海に近づけない人、海の復旧を願う人、変わらず海への積極的なアプローチをする人。
震災は、津波だけで終わらなかった。
放射能流出の問題は、地上だけでなく、当然海への不安も引き起こした。
遠ざかる人足。海の恵みに対して極端に敬遠する人。
ところで、今も海を見続け海とともに暮らす人にとっては、この一連の出来事はどう映っていたのだろうか。
今回は、海そのものをライフスタイルとし海のポテンシャルを生かし生かされながら活動を展開してきた3名を紹介することで、
ともすると海に対してネガティブになりがちな 今だからこそ、
あらためて海の存在の大きさや豊かさ、面白さ、などその魅力に触れて行きます。
海への畏敬、そして毎夏の海を楽しみにしながら亡くなってしまった多くの方々に対する、
ほんのわずかばかりの弔いの意でもあります。
…うみはひろいな、おおきいな…