– YOGAの音楽って似たような傾向があると思うのですが、、–
インドからYOGAは、始まっているので、インド音楽が本来のYOGAに近いとは思う。
もちろん、トラディショナルに反発するつもりは全然ないのですが…
でも、やっぱり日本、そして東京に暮らしているからには、東京にフィットしたYOGA音楽があっていいと思うんですよ。どんどんグローバル化は進んで行くけど、そのぶんローカリゼーションってのは大事です。スタジオもやっているもので、TOKYOのYOGA MUSICって何?っていうのはずっと考えていること。
YOGAインストラクターにもいろいろな人がいて、それぞれミッションが違うと思うのですが、僕は、TOKYOの人が、より気持ちよくYOGAと触れ合う場をつくりたいと思います。
今回は、20年ぐらい前の都会的なダブミュージックでやりたいかなーとイメージしてて、スタジオに来てる生徒さんたちに「どうかな?」って聞いてみたら、けっこう同じようなニュアンスを感じてて、「なんかこれ繋がっているのかな〜」と。
この2011年の春のタイミングで、そういうリンクした感覚を感じていました。
そして、そういうイメージを津山さんに伝えたところ、津山さんのほうでも、同じ感覚でいて「(その感覚で)大丈夫だね!」 となりました。
– chamaさんは、場をつくる役割をされていますよね。–
人も大事ですが、場はすごく大事です。
場がなければ人も集まってこないし、YOGAは体感するものなので、空間が大事です。
– これだけの人々が集まるということは、それだけライフスタイルに浸透してきているような気がします。–
このイベントは3年前から始まって、来場者300人、200人ときて、最初の2回は横浜だったんですけど、去年から東京ミッドタウンに場所を移して、一気に700人来ました。東京の流れは肌で感じています。2002、2003年頃に、一度YOGAブームはあった。しかし、ブームなので、何年かして廃れるスタジオもいっぱいでてきたんです。
正直そんなにお金になるビジネスではないし、YOGAスタジオの運営って大変なので、企業が儲かるだろうという見込みで入ったところは撤退していたりします。そんなこんなで、特にここ3年ぐらいで淘汰されて、ブーム的な流れは落ち着いています。
そのブームの際、一度ヨガやってみたけど、やめたという人たちが、今、又やり出している。子育て一段落したとか、仕事が落ち着いたとか、最近そういうカムバック組が多いんです。
4、5年ぶりのリピーター。小さい円かもしれないですが1サイクルあったのかもしれない。
– フリーペーパー「YOGAYOMU(ヨガヨム)」を始め、情報のアウトプットが非常に多いですよね。chamaさんの行動力には感心してしまいます。–
アウトプット過多ですよね(笑)
インプットの時間も必要だとは思うのですが…
基本はYOGAのインストラクターなので、1つのクラスが全て。なのでスタジオは、守るべき場所。
どんなインストラクターもその場所を無くしたくはない。
とはいえ、みんなが資産家なわけではないのでお金を回していかなくてはならない。
となると、それなりのやり方が求められます。
だから僕たちのスタジオは、いろんな方法を実験してきました。どういうふうにやったら僕らも生き残れるか、そしてそれを通して周りも生き残れないと、やっている意味がありません。
フリーペーパーは2004年に0号を出しました。7年ぐらい続けています。インストラクターやり始めて、当初は公民館とかで教え始めたのですが、当時は、雑誌やネットなどで日本語の告知ツールがなかったし、YOGA journalとか外国のものはあったけど、読むのに苦労するし、日本のリアルなYOGAの動きを日本語で伝える必要があると感じました。
ブログもそれほど一般化していなかった2002年当時、自分の教わったこと感じたことを、日記形式ではじめた。ひたすら、だらだら書いてはUPしていった。当時そういうのがなかったので、結構アクセスが増えていった。なんと、1日1万アクセスという驚異的なメディアになっていきました。
今は、facebookなど他のツールもあるんだから、みんなもっとうまく使えるはず。
当時は、来てる生徒さんたちにもブログやるのを進めて20人ぐらいで皆でガーッとブログを書き合ってました(笑)そしたらブログコミュニティみたいのができたわけです。
要は、日本語のYOGAコミュニティサイトの先駆けです。
アクセス多かったから、けっこう人を集められました。競合がなかったのでクラスやりますよってやると結構集まっていたんです。商売としては、偶然ですが、いいタイミングでサバイバルできました。
その当時はインストラクター自体が少なく、じょじょに増えていったのですが、
自分はたまたま、そのインターネットという手段を使って人を呼べました。
でもここから先、この人たち(=インストラクターたち)どうすんの?とは思った。
2003年にものすごくYOGA教室も増えた。つまりライバルが増えたわけです。
とはいえ、ブログを発信している人は多かったが観る人が少なかった。
となると紙媒体がベストかと。YOGAのスタジオに置いてあって、俺もこんなことやってんだぜってのが、少なくとも目に留まるきっかけってのを提供したかった。
YOGAのインストラクターの人たちには基本無料で情報スペースを提供しました。
– ライバルの情報を掲載することって、他のジャンルでも、はなかなかないですよね。–
オープンでフラットだって姿勢は崩したくないんです。
だから、YOGAYOMUでは、自分自身や自分のスタジオも前面に出してはいません。
多少はバランスという作為は入らざるを得ないけど、なるべく平たい情報を出すよう心がけています。
もちろん全部自分ではできないから、実際には、そのマインドに共感してもらってるスタッフに作業していただいているという感じです。