Hiroshi_Sakuma

「だってもったいないじゃん、こんないいもの使わないと」
ー海を愛する生粋の葉山人の多彩な顔ー

Photo by Hiroshi Sakuma at HAYAMA

「大自然のリズム、神々がつくるアート」

-写真をよく撮られてますよね。-

サーフィンやりはじめてからだね。波乗り自体は、子供の頃からやってたけど、板乗りだったから、洗濯板で遊んでいた(笑)。サーフボードは高価で買えなかったからネ。
最近、茅ヶ崎で発見された最古のサーフィンボード(レッドウッド)なんて、旅館のベンチで使ってたらしいよ。大事なもんだから、それ駄目だって(笑)。デューク(※注1)とか、その時代のモノだから10kgぐらいある。
海外でもスキューバダイビングやりに行って撮ったね。パラオ、プーケット、、。
でも、別にサーフィンだけにこだわってるわけじゃない。プロじゃないし。サーフィンも写真も、ここに住んでるうえでの海遊びの延長だよ。
(葉山に住んでても泳ぎもしない人間もいるけど)だってもったいないじゃん、こんないいもの使わないとさ。 海パン一丁で遊べるんだから。由緒正しき遊びでしょ。イヤ、皆一緒くた。格差はあるけど、差別はない。遊びのルールもきちっとあった。先輩後輩もきちっとあった。
でも、サーフィンみたいなゲレンデが動くスポーツはないよネ。ハマっちゃったよネ。
常に変化してる自然のリズムに遊ばせてもらう。エゴイズムでいっても何もならない。俺がこう思ってるんだから、っていったって。波に合わせるしかないでしょう。引き潮、上げ潮、新月、満月、そのリズム。状況次第で、普段潜れないところにも潜れる。
皮膚の感覚でいかないと分からないね。アナログのほうが面白いんだよ。
よく、焚き火、ロープ、何にもできない人もいる。大地震きたらどうするの?お父さん馬鹿にされるよ(笑)


Photo by Hiroshi Sakuma at MORITO




「満月の夜の時間の旅、畏く怖いからこそ永遠の存在」




(注1:) ハワイ・オアフ島出身のプロサーファー、水泳選手。サーフィンを国民的スポーツとして流行させ社会的認知をあげたサーフィンの第一人者。