issue-002 RE-THINK IN THE DARKNESS

やみから見えてきたもの


それは、人間の本質であり、世界のリアルさである。


しばらくの間、日本人は闇を忘れていたのかもしれない。闇を過ごすための準備をしていなかったのかもしれない。


闇があると認識できたのは不幸中の幸い。
闇とは、物理的な暗さだけではない。
個人の社会が直面している あらゆる 臨界点でありスタート地点である。


ここからは、闇を受けいれ 闇を100%楽しみ活用しよりよく生きるためのノウハウを得ていく必要がある。


闇を五感で感じ、見えないものを感じてみよう。
一旦停止し、闇の空間で、一度、リセットしてみよう、
ニュートラルな状態を発見してみよう。
やれることは限られているから、ひとつずつクイズのように問題を解決していけばいい。
闇だからこそ話せることもあり、本来的な人の関係性の大事さを実感できる。
困ったら、そうしたつながりを最大限に生かし、つながり全体が前に進めるように意識して動いてみよう。



今、日本は震災で起こってしまった、より深刻な問題の対応で揺れている。
その問題は、闇と光という明確に2分割できるほど簡単な問題ではないし、
最も合理的な判断を見つけるということ自体がナンセンス。


国や会社、人を頼っても何も始まらない。
個人であり、家族であり、コミュニティであり、小さいレベルでの早い判断と行動、情報発信と共有。
そういう意識的なアクションで自然に輪が広がり、よりよい仕組みができあがっていく。


今、実際にいくつかのそういう動きを実感しています。